コンテンツマーケティング時代のECサイトをWordPressと連携

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突然ですが皆さまは、情報で溢れかえっている現代において、どのようにして欲しい物を購入していますか?

私の肌感覚では、どこで買うというよりも、誰から買う、または誰かが良いと言っていたから買う、ということが購入のキッカケになっていると感じています。

そしてもちろんのことながら、利便性や価格の面でネットで物を買う人が増えていますよね。

このような状況の中で、ユーザーは欲しい物についてネットで検索を行い、事前に様々な情報を取得しています。

例えば

  • その商品を実際に使っている人の感想(レビュー)
  • その商品を手に入れたらどうなれるのか?
  • その商品をどうやって使えばよいのか?

など

こうした消費者行動に合わせて、販売者側は単に商品説明や価格を掲載するだけでなく、商品に関連したコンテンツ(商品に誘導させるコンテンツ)を作成することが必要になってきます。

そうなると商品の販売に特化しているECサイトでは、コンテンツ作成に関して表現力に欠けてしまう…といった問題が出てきます。

こうした問題を解決させるには、コンテンツの作成・管理に特化したWordpressでサイトを作り、効率的にECサイトと連携することが出来れば死角がなくなるのではないでしょうか?

今回はこのようECサイトとWordpressサイトの連携について記事にしていきたいと思います。

私たちがWordPressのプラグインでECサイトを作ることを否定する2つの理由

私たちはショッピングカート機能を持つECサイトをWordPressで構築することを否定しています。

その理由は2つ

  1. WordPressにショッピングカート機能を取り付けることによりリスクが発生
  2. セキュリティ・データ管理のリスク

WordPressにショッピングカート機能を取り付けることによりリスクが発生

ショッピングカートという仕組みは非常に複雑且つ大規模なものです。

ショッピングカートを使ったことのある方であればご存じの通り、「商品管理」「顧客管理」「注文管理」「入金管理」「地域毎の送料管理」「送料の自動計算」etc… 思いつくだけでもたくさんの機能が頭に浮かびます。

WordPressは元々ブログを管理するためのツールであり、CMSとして進化した今でも基本的には「コンテンツ」を管理する仕組みであることに変わりはありません。

ショッピングカートというのは元々それ単体で大きなシステムが開発されてきたように、そもそもの仕組みや考え方そのものが異なるのです。

プラグインを用いてWordPressにこのショッピングカートの機能を付け足すようなものがありますが、車と飛行機を合体させるようなもので、まず全体が非常に複雑化する上に、今まで使うことができたプラグインが使えなくなったり、アップデートによってサイトが壊れたりする可能性が非常に高まり、セキュリティに関するリスクも大きく上がる可能性があるのです。

セキュリティ・データ管理のリスク

上記に記載したことと関連していますが、重要なデータをWordPressで管理することによるセキュリティ上のリスクが発生します。

例えばコンテンツのみ管理しているシステムであれば、もし内部データが流出してしまったとしても結局公開しているデータだけですから、付帯してアクセス解析の情報が混ざっていたとしてもそれほど大きな問題にはなりません。

しかし、その中に「顧客情報」「売上」「入金状況」などのデータが混ざっていたらどうでしょうか?

昨今TVで取り上げられる「個人情報の流出」と他ならないと思いませんか?

WordPressは世界中で最も使われているCMSが故、最も「狙われやすい」CMSになってしまっていることも明らかです。

私たちにも「WordPressに不正アクセスされ怪しいプログラムを埋め込まれてしまった」と、よく相談をいただきます。

こうなってしまうと、WordPress内部のデータは不正アクセスしたユーザーには筒抜けとなり、いつそのデータを利用されてしまうか分かりません。

また、そんな状態に1度でもなってしまえば怪しいプログラムを全て除染し不正アクセスされていないことが確認できるまで、ショッピングのシステム自体を利用することができなくなってしまうでしょう。

単純にコンテンツだけ管理している時には起こりえなかったリスクが、ショッピングなど重要なシステムまでWordPressで管理することで発生してしまうのです。

経営や売上に紐づく重要な情報をWordPressで管理することは、WordPressの利用範囲を超えてしまっているのです。

そもそもWordPressはコンテンツの管理に向いたものですからね。

Why?なぜあなたはWordPressでECサイトを作るのですか?

「なぜあなたはWordPressでECサイトを作りたいのでしょうか?」

この質問に対し、私たちのもとに相談してくる方を例に挙げると、その理由はほぼ2つに分かれます。

  1. WordPressが良いと聞いたから
  2. コンテンツ重視のECサイトを作りたいから

WordPressが良いと聞いたから

WordPressの普及によりその認知度も高くなっており、実際WordPressがなんなのかよく分からずに導入したいという方も多く見受けられます。知り合いやセミナーなどでWordPressが良いと聞いたから、ECサイトもWordPressのプラグインで作れば良いことが起きるんじゃないか?そんな感覚の方です。

こういった方に前述した2つのリスクをお伝えすると「そうなのですね。ちょっと考えてまた相談します。」とぱたっと連絡がなくなるケースがほとんどです。

コンテンツ重視のECサイトを作りたいから

このような要望のある方はコンテンツマーケティングというものを強く意識されており、その本気度が分かるケースが非常に多いです。いまは商品を買ってくれ買ってくれという時代ではなく、エンドユーザーにとって情報となるコンテンツを先に出し、そこから商品に誘導するといった流れがスムーズな時代です。

こうしたコンテンツマーケティングを意識された方の要望というのは、既存のECサイトとは別にコンテンツメインのウェブサイトを別に立ち上げたい。

要は二つサイトを作りたい。そして既存のECサイトの商品情報を新たにWordPressで作るウェブサイトと連携させたい。というものです。

こうした要望(相談)は非常に多いのですが、これを実現させるにはショッピングカート側で商品の情報を外部に公開する仕組み、いわゆる「API」という機能が備わっていないとできません。

例えばショップサーブというショッピングカートでは、「カゴに入れるボタン」を外部のウェブサイトに貼り付けるHTMLコードを生成する機能がありますが、あくまでこれは「カゴに入れるボタン」を表示するためのHTMLコードを作成する機能なので、例えば新しい商品を追加した場合に外部のウェブサイトにも自動的に商品を表示したいといった要望を叶えることは出来ません。

ですので、今までの仕組みを使ってコンテンツ重視のECサイトを作ろうとするならば、

  1. ショッピングカートで商品を登録する
  2. WordPressで同じ商品の紹介ページを作成する
  3. ショッピングカートでカゴに入れるボタンのHTMLを作成
  4. WordPressの商品ページに貼り付け

といった4手順が必要になっていました。

しかしながら最近、この「API」を実装しているショッピングカートが少ないながらも登場してきました。

もしこのAPIを利用することができたらどういうことになるか?

先ほどの手順で言うと、1. ショッピングカートで商品を登録する のみで完了してしまうのです!

2~4の手順は全く必要ありません!

ショッピングカートに商品が登録されると、後はWordPress側で自動的に登録された商品の情報を取得して表示するため、何もしなくても自動的に連携するウェブサイトが作成できるのです。

では具体的にどこのショッピングカート(ASP)がAPIを公開しているのでしょうか?

ECサイトと、WordPressサイトを連携させる方法

今現在APIを公開している代表的なショッピングカート(ASP)はカラーミーショップです。

このカラーミーショップが公開しているAPIを使えば、すでにカラーミーショップで登録してある商品情報を新たにWordPressで構築したサイトに自動で表示させることが可能になるのです。

カラーミーショップに登録されている商品情報や説明文だけでは物足りないといった場合、ちょっと工夫するだけでWordPress側で新しい情報を付け足して表示すると言ったことが可能になります。(ショッピングカート側には影響は出ません)

これにより

  • 商品管理の2度手間がなくなる
  • 複雑なプラグインを取り付けることの弊害が無い
  • もし情報漏洩が発生した場合でも重要な情報はショッピングカートにあるので安心
  • ショッピングカートの初期導入のコストがかからない(クレジットカード契約やSSL対応など)

となります。

1つのCMSを使って全てのコンテンツを管理することできれば、手間を削減でき、学習コストも少なくなるので効率的です。

昨今のスマートフォンはまさにその集大成のようなもので、今まで持ち歩く必要あった「カメラ」「ボイスレコーダー」「電話帳」といった様々な機能が1つのデバイスに集約され利用できることで、とても便利に利用することができるようになりました。

逆に、その便利さとは反対に個人情報や重要な情報の塊となってしまったため、スマートフォンが無くなったら何も出来ない!といった方も増えています。

特にショッピングカートは「お客様」の情報を扱いますから、そういった面でのセキュリティ管理はこれでもか!というくらい厳重にしておく必要があるはずです。

WordPressは確かに便利に利用することができますが「適材適所」という言葉をよく意識して頂くことで、

よりリスクを減らしより便利に利用することができるようになります。

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ABOUTこの記事をかいた人

インスパイアデザインの取締役兼、エンジニア。WordPressのテーマ・プラグイン開発を年間100件以上、独自のフレームワークを用いて開発をしています。