WordPressにおけるサーバー移設で一番怖いことって何でしょうか?

WordPress サーバー移設

先日こんな質問を受けました。

「WordPressにおけるサーバー移設で怖いことって何ですか?」

本日はこの質問の回答をテーマとしてお届けいたします。

弊社のサーバーもそうですが、アクセスが多くなったりしたときにサーバー移設を選択肢に入れることは少なくありません。

そのサーバー移設で一番怖いことって何でしょうか?

それは、移設後にリンクが正しく動作しなかったり、画像が表示されなくなったり、ということではないでしょうか?

特にサイトから収益を上げている方になると、リンクが繋がらない=即収益の減少となり、死活問題になります。

そんなサイト移設ですが、実は移設前にサイトの確認ができる簡単な方法があるということ、ご存じでしょうか?

▼例えば

たとえば http://exmaple.com/ というドメインがあって、このドメインが「さくらインターネット」に割り振られているとします。

サイトのリニューアルを行うため、サーバーを新たに「エックスサーバー」で借りました。

普通、このドメインのDNS設定を「さくらインターネット宛」から「エックスサーバー宛」に切り替える作業をしないと、http://exmaple.com/ はさくらインターネットを指すため、リニューアル前の古いデータが表示されます。

ここまでは、普通のことですよね?

実はそれを、特定のPCでだけ「勝手にDNSの指定を切り替えて、指定したドメインで任意のサーバーの情報を表示させる」という方法が、実は存在します!

これを一般的に「hostsファイルの書き換え」と呼びます。

▼どういうことになるの?

この「hostsファイルの書き換え」を行うと、どうなるのでしょうか。

上記の例に当てはめて説明すると、まだドメインの宛先(DNS設定)は「さくらインターネット」を指しているのに、「hostsファイルの書き換え」を行ったPCでは、http://exmaple.com/ というドメインの宛先を「エックスサーバー」にすることができてしまうのです!

どういうことか??

ドメインのDNS設定を変更しなくても、そのPCで http://exmaple.com/ を表示すると、エックスサーバーに設置したコンテンツが表示されるのです。

この方法を使えば、ドメインのDNSを切り替えなくても、あたかもDNSを切り替えた後の状態を再現することができます。

▼具体的にどういうときに便利?

最初にもご説明したように、今すでにサイトを運用されていて、新しいサーバーに移設をするときなどにとにかく便利な方法です。

hostsファイルの書き換えがされていないPCから見ると、移設前の旧サーバーのサイトが閲覧できます。

しかし、hostsファイルの書き換えがされているPCから見ると、
移設後の新サーバーのサイトが閲覧できます。

そのため、サイトをそのまま運用しながら、移設したあとで正しくサイトが閲覧できるかどうか、しっかり確認をすることができるのです。

この時点で問題が見つかれば修正し、完璧な状態でDNSの切替を行えば、トラブルなしでサーバーが移行できてしまいます。

▼WordPressのインストールにも便利

WordPressはインストールの時にドメインの指定をしなくてはいけません。

サーバーはすでにあるけど、ドメインがまだ用意できていない場合や、まだ古いサーバーを運用する必要があり、すぐにDNSの切替ができない場合などは、まずWordPressを仮のURLにインストールする場合があります。

仮のURLでインストールをした場合、正式公開時に、仮のURLを全て正式なURLに書き換える手間が発生するため、仮URLでリンクチェックを済ませていても、正式なURLで正しく動作するか、もう一度チェックする手間などが発生します。

しかし、今回の方法で最初から本番ドメインでインストールすることで、この問題も綺麗さっぱり片付けることができます!

▼具体的なその仕組みについて

Windows、Macを含む全てのPCには「ドメイン」とその対応する「IPアドレス」
を設定する「hostsファイル」というものが存在します。

[ Windowsの場合 ] /Windows/system32/drivers/etc/hosts

[ Mac / Unix等の場合 ] /private/etc/hosts

※環境によって違う場合があります。

これは「このドメインはこのIPアドレスを参照してね!」
というマッピングの指定がまとめられたファイルで、「hostsファイル」に指定されたマッピングは、そのPCからすると絶対の指定となります。

本来ならば「このドメインはどのIPアドレスなのか?」
というマッピング情報は、サーバー側が持っていて、通常はそちらに従って処理がされます。

しかし、hostsファイルにマッピングが指定されている場合、そちらを優先して処理するようになるため、任意のドメインに、任意にIPアドレスを結びつけることができるのです。

▼具体的にどうしたらいい?

Windowsをつかっているか、Macをつかっているかで方法が変わります。

Windowsでは「HostsFileManager」が有名です。
いろいろな設定を登録しておき、使いたい設定にチェックを入れることで、任意に利用することが可能になります。

[ HostsFileManager ] http://softwarefactory.jp/ja/products/hostsfilemanager/index.html

Macでは「Hoster」または「Hosts」が有名でしょうか。
前者も後者も似たような使い心地ですが、「Hoster」はアプリケーションが起動しているときのみ有効で、「Hosts」は環境設定パネルに融合されますので、アプリケーションが起動しているかどうかにかかわらず、永続的に設定を有効化できるという違いがあります。

[Hosts] http://permanentmarkers.nl/cgi-sys/suspendedpage.cgi

[Hoster] http://www.redwinder.com/macapp/hoster/

各ソフトウェアの使い方はとても簡単で、ドメインと結びつけたいIPアドレスを設定するだけです。(マッピングの指定)

詳しくは、配布元のサイトもしくは、
付属のドキュメントなどをご覧ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

インスパイアデザインの取締役兼、エンジニア。WordPressのテーマ・プラグイン開発を年間100件以上、独自のフレームワークを用いて開発をしています。